トマトの育て方
【栽培概要】<経営面積と労働力>
パイプハウス 鉄骨ハウス パイプハウス 水田
3.000m2 3.000m2 300m2 13a 27a
RW栽培、樽栽培 RW栽培 育苗ハウス 自家消費分 直売分
 
栽培品種は桃太郎主体です →詳しい説明
   
鉢上げ
 
定植
 
播種から80日後
   
 
栽培密度
北鉄骨温室には3200本、南鉄骨温室には2800本定植します。株間22cmの振り分けにしているため、坪あたり8株程度。パイプハウスは3800本の定植になり、畝間が狭いため密植になっている。連棟パイプハウスは、6aに1,350本を栽培しています。
播種から移植
種(桃太郎シリーズ)は催芽処理し、育苗箱に入れたバーミキュライトにすじ播きにします。とまとの播種位置の深さは1cmが良いと思います。子葉展開に不具合にならないように丁寧に播きます。子葉が1cmになり本葉が少し覗きかけたらロックウールポットに移植します。移植時の注意点は、バーミキュライトから根を掘り起こしてポットに移植するまでに根を乾かさない事、茎を強く持って痛めない(子葉を持つ)事、根は真っすぐにポットに挟む事、などです。
育 苗
育苗圃場は通路に銅剤を散布し、育苗パネル、育苗ポットに病原菌が入らないように気をつけます。
高温期には遮光率20%のネットを張り、低温期にはポットの温度が15度以上になるようにします。夏は播種後一週間程度で移植、22〜23日後の本葉8葉期で定植します。
冬は播種後8日程度で移植、40〜45日後第一花房がマッチの頭大の時期に定植する。給液ECは夏場1.0mS/cm、冬場1.3mS/cm。
定植時のマット処理
前作終了の前、一週間ほどEC0.5mS/cm以下の液を給液し、トマトの樹にベット内の肥料分を吸い上げさせ給液を止める。トマトの株の片付けを行う。定植前に1.0〜1.5ms/cm、ph5.2前後の養液でたん液します。
給液量
定植後は、マットに差し込んだ水分計の値を確認しながら、80%程度を目安に給液量と回数、時間をコンピュータに記憶させます。
定植後の管理
定植から2段目の花が咲くまでは樹勢とともに、発根量が強く根量の多い状態に持っていきます。
ロックウール内の水分環境を整え,EC、PHの変化を見極め、葉面散布剤を使いコントロールします。
1段目、2段目のホルモン処理は、濃度が高かったり散布量が多すぎた場合成長点や根圏域へ移行し、生育阻害になりやすいので気を付けます。
トマトトーン濃度は、土耕栽培より20%薄めです。栄養的には、リン酸の吸収が他の成分吸収よりおおくなるので、成長点の顔色を見ながら微量要素追肥をおこなう。
腋芽、下葉取り
腋芽は定植10日〜2週間頃まで放置してからとる。発根を促すために早くとらない方がよい。灰色カビ病がでそうな時期は一段以下に葉を2枚残してから全部とる。空洞化発生も予防できる
ホルモン処理
トマトトーンを用い各段3花が咲いたところで1回散布している。土耕より薄い倍率で3段目よりジベレリンを添加します。
病虫害の予防、防除、葉面散布
農薬としてはハモグリバエとコナジラミ類の防除が主です。天敵昆虫(マイネックスとエンストリップ)を先に放ちそれでも防除出来なければ、化学農薬を使います。
葉面散布剤はアミノサンピにサンピプラスを加えて、それにCa、糖、アミノ酸を状態に合わせて自家配合し、散布します。またファン等で室内の乾燥に努め、通路を清潔にし、カーテンを張る前に暖房機を優先的に運転させることも行っている。
出 荷
明石市公設卸売市場内の神果明石支社に自社トラックで個撰出荷。毎年100トン以上の実績です。